DCPRG恵比寿リキッドルーム6/6

Jun-06-2011


*再び冒頭追記

ペンギン音楽大学の11年度理論科初等の要項を希望されている/「憂鬱と官能を教えた学校TV」のスタジオ聴講生からの編入を希望されている皆様。要項は、応募締め切り日の6/30に、希望者全員に一斉送信させて頂きますので、それまでお待ちください(基本的な事を予め掲示させて頂くと、場所は新宿で、日時は木曜の21時~23時の2時間で、月に2度のペースで行われます)。


*冒頭追記2

理論科初等のみならず、理論科中等(メール面談あり)、理論科高等ジャズ(メール面談あり)、アルトサックス高等科(試験あり)も募集する事になりましたので、同じく要項希望者はクラス名を明記の上、つまり「理論家高等ジャズ要項希望」といったかたちのタイトルでメールを下さい。締め切りは初等と同じく6/30になります。








あと約15時間後から我々DCPRGは恵比寿リキッドルームで演奏をスタートします。リッチー・フローレス&ヨスヴァニ・テリに続く我々のシンジケート要員であるアート・リンゼイの参加は2曲を予定していますが、それ以前に、我々が正規の日本人メンバー全員でライブハウスで集結するのは結成後初めての事であり、実質上のデビューライブと言って過言ではなからぬと思われます。

既にチケットはーーフロアが最低限の余裕を持つ限りにおいてはーー実質上ソールドアウトしていますが、当日券はーーフロアが危険な状態に陥ると判断される直前まではーー販売し続けます。

現在我々を包囲しているこの極めて特殊な戦争状態に対し、我々は1974年から1999年にかけて音楽として装備し、1999年以降は音楽として実践し続けています。別化された戦争に抗する平和は多/重層的でなければならず、そしてそれは、リズムとハーモニーの多層性という原初の知性によって、既に見いだされている物である事はほぼ間違いありません。

我々と皆様とのフロアでの結託は、別化された戦時下の、別化された政治の一形態となるでしょう。芸術と政治の融合は20世紀最大の空想のひとつであり、その実践は頓挫に次ぐ頓挫を経て美学化されましたが、現在の我が国がそのステージを再別化させる実験場と化しているのは御承知の通りです。即ちゴダールはこれをタイポグラフによって、タゴールはこれをスクリプトによって執着的に美学化してきた、POLI(TIC)とPOLY(TIC)がSKIとSKY、SLIとSLYほど隔たった隣り合わせであることへの、ジャズミュージックからの再別化であると我々は考えます。直中での交感を。それでは約15時間後に。

 

 

 

「粋な夜電波」の冒頭台本

Jun-09-2011

 







*冒頭追記

ペンギン音楽大学の11年度理論科初等の要項を希望されている/「憂鬱と官能を教えた学校TV」のスタジオ聴講生からの編入を希望されている皆様。要項は、応募締め切り日の6/30に、希望者全員に一斉送信させて頂きますので、それまでお待ちください(基本的な事を予め掲示させて頂くと、場所は新宿で、日時は木曜の21時~23時の2時間で、月に2度のペースで行われます)。


*冒頭追記2

理論科初等のみならず、理論科中等(メール面談あり)、理論科高等ジャズ(メール面談あり)、アルトサックス高等科(試験あり)も募集する事になりましたので、同じく要項希望者はクラス名を明記の上、つまり「理論家高等ジャズ要項希望」といったかたちのタイトルでメールを下さい。締め切りは初等と同じく6/30になります。




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リキッドルームにお越し頂いた皆様に感謝致します。母方の叔母が77で急逝しまして、葬儀の為に一時帰郷したりしておりましたが既に歌舞伎町に戻りまして、今さっき粋な夜電波の収録から戻った所です(この番組は、毎週水曜の22時から25時にかけて収録しているので、実際にやってる側は完全な夜電波なんですね)。

DCPRGの今後のスケジュール、ダブセクステットのツアー、HOT HOUSE日本橋(先日行われたHOT HOUSE青山ではキャメラ回しておりまして、そろそろ次回、日本橋用のイベントPVとして完成するのですが、さっき荒編見ましたが、かなり良いですこれ。今更ながらヤバいイベントだったなあと思います)へのご案内、等々の情報に関しては後日まとめてお送りさせて頂くとしまして、本日は「粋な夜電波」の、番組イントロ(何となくリスナーやスタッフに「前口上」と呼ばれています)の部分をアップしろというお便りが多いので、また、自分で聞き書きしてみたがこれであってるか?という聞き書きのほとんどが間違っており(笑)、間違ったのをツィッターとかで流されると困りますんで(間違っているのが許せない。とかではなく、聞き書きしている方が好きなように湾曲しているので・笑・そんな事いってないよ~。というのがRTでどんどん広がると困るという事ですね)、このたび正しいものというか、ワタシが書いて、プリントしてマイク前で実際に読んでいる物をアップさせて頂く事にしました。

勿論これはジャズの楽譜と同じで、目線で追っているけれども、読む際にささっと部分修正したり、若干のアドリブが入ってますので、実際にオンエアされたものとは部分的に違ったりするのですが少なくともコレがたたき台である事は間違いありません。放送作家がいるのか?というご質問が来ているのですが、総てワタシが書いています。というか、ワタシ、ラジオのレギュラーでは作家が入った仕事した事ありません。



<「菊地成孔の粋な夜電波」>

*絶賛オンエア中↓

http://www.tbsradio.jp/denpa/







夜粋冒頭(7回目)

(テーマ曲のイントロ聞いてから)


あなただけ今晩わ。今週もやって参りました港区赤坂は夜の8時。政治家の先生方のお座敷を準備中の料亭の女将、そちらに向かう芸者さん、1950年のビュイック・エステートワゴンが売れたばかりのディーラーさん、その舎弟くんから「今から井崎さんと行くんで指名良いですか」とメールが入った実家が埼玉のホステスさんなどなど、たった今ゴングが鳴って戦闘態勢に入った皆さんのアドレナリンがじわじわと分泌され始めて止まらない、ファンキーな辰の刻五つは宵の口、なれど気分はお聴きの皆さんそれぞれお好みの真夜中あたり、ラウンドミッドナイトで参りましょう。お聞きのテーマ曲はチャーリーパーカーオールスターズによる「ブルーバード」1947年の演奏であります。

お子さんもしくはお妾さんを膝の上に乗せてあすばせているご主人、ひとっぷろ浴びてセブンスターに火をつけ、壁にかかっているモンドリアンか何かを見つめて一息ついている粋な叔父貴、お洒落なワンルームでシャネルのブラウスを共有、カレンデュラのアロマオイルか何かを互いに塗り合ってマッサージ中の美しきレズビアンのカップル様、路上でお暮らしの、拾って来たラジオ一丁で月見としゃれ込む自由人諸氏などなど、ご自宅リアルタイムでお聞きの皆様はどうぞホームバーからお好みのリカーを一杯ご用意を。今夜は薮から棒で恐縮千万、いきなりですが赤ワイン特集でお届けしますんでね。ボルドーの濃いめなんかがストックされてると最高なんすけど、いやいやいや何の何の、実のところ下戸のグレープジュースで結構です。浮き世は長屋の花見、ボルドーと思って飲みゃあボルドー、銀シャリと思って喰えば銀シャリ、ディオールオムだと思って羽織ればディオールオム、少女時代のテヨンだと思って抱けば少女時代のテヨン、オーランドブルームと思って抱けばオーランドブルーム。ですからね。まあ、目さえ閉じて、思い込んじゃえば、何だって。ね?

とはいえ目は簡単に閉じられますが、耳はそう簡単にゃあいきません。手ぇ掴まれたらもうおしまい。故に音楽とおしゃべりは強しヤバし。というわけで「菊地成孔の粋な夜電波」不肖ワタクシ、ジャズミュージシャンの菊地成孔が東京は港区赤坂TBSラジオの第二スタジオから全国通津うらうら、いやさAMの電波さえ受信できるとあらば、右目左目ロンドンパリ、ここは地の果てアルジェリア、地球の裏側ブエノスアイレスまで、日本語のおしゃべりと世界各国の音楽で小1時間ばかり。退屈しのぎに成れば幸甚の至りに存じます。

 (ここで曲終了/テーマソングあけで)

さてワタクシ菊地成孔、未だに大気中の放射線量が戦後最高を記録している卯年は昭和38年の6月におぎゃあと生まれたワタシのワタシの彼は左利き。さきほど「オーランドブルームと思って抱けばオーランドブルーム」った時に、あえて「抱かれれば」と言わなかった。というコンマ1ミリの小ワザによって女性リスナーに何らかのメッセージを今宵もチラ送りし続けている、ウインクウインク、ウインキージャズメッセンジャーズでございますけども、理想の上司は今週もぶっちぎりで森進一、女性に生まれ変わったら一度はやってみたい事は、10ぐらい年下のガキとつきあって、最初のキスのときに相手の小鼻をちょっときつめに噛みまして、びっくりした顔ににっこり笑いかけ即でえげつないディープキッスにおよび、もうオマエ無しじゃ生きて行けないよか何か野郎に思わせる事ですけれども、あと、何でも好きに出来る権力がひとつだけ手に入ったら、陸上短距離の福島千里選手の髪型をオレが決めたいんだと、そういう訳ですけれども、とにかくプチウナのCMが気になって仕方がありません。特に一番右の人。

とさて、要らねえ前口上ばかり長く成りましたんでさっそく赤ワイン特集、いってみましょう。何だよそれ!っていう話ですけれども。今週が赤ワイン特集、来週がシャンパン特集、再来週がテキーラ特集とね、こうなっておりますんで。とはいえね、赤ワインでタンゴだ、シャンソンだ。じゃあなんか人の良い旦那みたいになっちゃいますから、そこはそれ、ワタシなりの趣向で、赤ワインと音楽、合わせておりますんでね。お楽しみに。










 冒頭(八回目)

(テーマ曲イントロ聞いてから)

 あなただけ今晩わ。今週もやって参りました赤坂は夜の8時。満天の夜空に輝くは、星組か月組かはたまた季節はずれの雪組か、夜の、暗黒の太陽、黒い陽光だけが照らし、祝福するクールなジャズ・ミュージックに抱きあげて、連れてって体ごと、身も心もやられやられて早48年、当方完全なるハナ肇とクレージーキャッツ派ですが今宵ばかりは申し上げるしかなし8時だよ全員集合。

 モダンジャズの快楽を知った夜から幾星霜。15、16、17と、ワタシの人生行ったり来たりの天国と地獄。「黒澤明最高傑作」と呼びごえ高きこの映画の公開年63年6月に生まれまして最初のビッグイベントが東京オリンピック満一才。しかし東洋の魔女バレーボールが満員で入れず、諦めた両親ががら空きの水球の会場に行き、試合後にソヴェート連邦の女子水球の選手に抱かれて写真を撮った赤ん坊、末は博士か大臣か、はたまた競泳水着フェチの変態か、なった仕事がジャズミュージシャン。お聞き頂いておりますテーマ曲はチャーリーパーカーオールスターズ、1947年は12月21日、天国と地獄の原作小説、エドマクベインの「キングの身代金」が書かれる2年前に、何とデトロイトで録音された演奏です。

 AMで週末たびにビーバップを流す、ちょいと出ました三角野郎。四角四面の21世紀の中で喋り倒すもおおそれながら、しかし当方ジャズのみならず、トーストを床に落とせばピーナッツツバターを塗った面が必ず下になるブルーズメンも兼任。何せハナ肇とクレージーキャッツに今やハナ肇なく、石橋エータローなく、安田伸なく、植木等なく、不滅の谷啓なく、巨星ギル・スコット・ヘロンすらなき世界を新宿歌舞伎町在住で生きる。連れは野良犬とカラスだけのブルース&ジャズ。

 いやさしかし、オレがブルースあいつがブルース都々逸ぁ野暮でもこいつがブルース言うのは他ならぬこの座敷では御法度。今や我々、同じ傷を負い、同じ夜が眠れぬ、同じ日本人同士じゃあありませんかご主人。ブルースの神曰く、汝の週末の、胸重きなりせば、再びブルースの神曰く、汝の人生に痛み永遠と覚えなりせば、それ幸いなるかな。たった今から50と5分、効かねえ薬と手放せねえスマートフォンはご無用。代わりに一杯のシャンパーニュとAMラジオのご用意を。そして、イギリス語ではソファと言う、あなたのお部屋の、あなたの心の、一番柔らかい深い場所に沈んで、金色の泡とともにお楽しみ下さいますよう。

「菊地成孔の粋な夜電波」不肖ワタクシ、ジャズミュージシャンの菊地成孔が東京は港区赤坂TBSラジオの第二スタジオから地球の隅々まで、日本語のおしゃべりと、世界各国の音楽で、皆様のせっかくの憂鬱な日曜をくすぐってくすぐって、おかしくしちまおうという次第でございます。

 (ここで曲終了/テーマソングあけで)


とまあ、全国通津うらうらか何か言いましたが、もう、旧共産圏と言わず、新市場経済導入国といわず、世界中分け隔てなくいきますんでね、っていうか、このふたつ、同じ国ですけどねおおよそ。まあ何れにせよあれですよね、国連あるじゃないですか、あれの同時通訳のイヤホンありますよね。各国の要人がみんな聞いてる。あそこに番組が流れるのがね、最終目標ですからね。まあ、そこに至る過程でレーティングスで一位になっても何の問題もありませんが、とにかく番組の最終目標は国連の同時通訳のイヤホンにこの番組が流れている事です。

そんなナヴィゲーターはワタクシ菊地成孔、理想の上司は今週もぶっちぎりで森進一と、申し上げたい所ですが、何と今週、8つ年下の郷ひろみが急上昇。どっちもメタボじゃなくて歌が上手い。年に一度、紅白歌合戦のときに思いっきりブッこんでくるエゲツなさも髪型も一緒とこのランデヴィルランどうしたものか、女性に生まれ変わったら一度はやってみたい事は、夜の11時ぐらいにハイアットリージェンシーのパウダールームでファウンデーションを重ね塗りしている最中に、隣に並んでいる女子会帰りのOLが、何か気に喰わない会話をしている事に対して、思いっきり手鼻をビーっとかんで、嫌な顔をされる事、現在の悩みはプチウナのCMのインパクトが全く落ちず、ひょっとしたら一番右の人に恋しているかもしれない事ですが、無人島にひとつだけ持って行ける物があるとしたら、これはもうロイヤルホスト新宿七丁目店を持って行きますね。これはもう凄いですから。一番凄いロイヤルホストですからね。入ってくるなり「焼酎とパン」っていうおっさんがいますんでね。それを迎え撃つベトナム人店員。持って行くしかありません。


とさて、要らねえ上に意味のわからねえ前口上ばかり長く成りましたんでさっそくシャンパン特集行ってみましょう。今週もなんだそれ!っていう話ですが、先週が赤ワイン特集、今週がシャンパン特集、来週がテキーラ特集、再来週がぐんぐんグルト特集。と、こうなっておりますんでね。勿論、全部なんちゃで結構ですよ。ジンジャーエールにパソコン、熱いトタン屋根の上で仁王立で聞かれても、こっちゃ解りません。







とまあ、大体こんな風に始まる番組です(笑・テーマ曲が終わったら、良い曲をかけながらいろいろお喋りする。といった、普通の感じです)。お暇なときにでも聞いてみて下さい。新しいサイト「第三インターネット」は6/14に開設されますのでこちらもお楽しみに。それではごきげんよう。











菊地成孔の1行(厳密には数行)情報



<マネージャーのブログが引っ越しました>

*2011年からフォームも新たに立ち上がりました。当欄以上に迅速かつ詳細ですので、菊地成孔の刻一刻と更新される日々の情報はコチラで↓


菊地成孔マネージャーの速報(ブログ)
http://naganumahiroyuki.seesaa.net/?1296834004




<菊地成孔の全集「闘争のエチカ」>

*アマゾンで買えるように成りました↓


「闘争のエチカ」商品説明(過去ログ)
http://kikuchinaruyoshi.com/dernieres.php?n=100812132059

「闘争のエチカ」予告編(you-tube)
http://www.youtube.com/watch?v=M4Zy-TfGO_w






<DCPRG活動再開ライブ(日比谷野音)の音源を、DVDR+写真集の形で販売します>

*DVD-Rだけでも買う事ができ、写真集は受注印刷(プリントオンデマンド)に。DVDRになったのは、CDだと1枚に入りきらないからで、動画はありません。詳細は後日↓
http://natalie.mu/music/news/44853 






<「オトトイのダウンロード数的には記録的な売れ行きだ」と高見Pが言っていたけれども、本当でしょうか>

* DCPRG活動再開ライブ2京都KBSホール/ボロフェスタのライブ音源を高音質配信にて販売中↓
http://ototoy.jp/feature/index.php/2011012801






 
菊地成孔の関連サイト



<ニューメロ・トーキョー>
http://numero.fusosha.co.jp/extra/ito_kikuchi/

伊藤俊治先生との対談。という、脱力でも入力でもない、絶妙な湯加減のオトナのカルチャー対談になっております。連載のタイトルは「遊び飽きかけている遊び人達へ」。



<マトグロッソ>
http://www.matogrosso.jp/
http://matogrosso.jp/soundtrack/soundtrack-03.html

「マットグロッソ」というウエブマガジンです。小説にサントラはあり得るか?といった、まあ、文芸批評と音楽批評をくっつけたお遊びですね。

<「服何故01」>
http://ksuque.blog.drecom.jp/archive/278
菊地成孔のモード批評書「服は何故、音楽を必要としているのか?」の映像サイト(ファンの方が作って下さいました)です。これは本当に凄い。読みながら観ると、情報量が5冊分に増え、5倍お得。


<AYAKO OKUNO>
http://www.ayakookuno.com/main/top.html

現在、菊地成孔が着用している帽子の90%はAYAKO OKUNOで発注した一点ものです。デザイナーの奥野さんは関西在住ですが、全国どこからでも受注されていますので、菊地のアレに似た感じの(或は、まったく同じものを)ものを、といった注文から、あなた独自のオリジナルな発注までオーケーです。




47歳とペリスの終了

Jun-13-2011


 この歳にもなると、めでたくも嬉しくもないというのは本当で、あと10分弱で48歳となりますが、高見PそしてHOT HOUSEのPV監督である甲斐田くんと、誕生祝いとは名ばかりの、HOT HOUSE日本橋(7/9)のプロモーション展開についての打ち合わせに行きます。

 48歳になると同時に、5年間に渡ってご愛読頂いた当サイトも閉鎖(ブツ自体は6月いっぱいまで残しますが)させて頂きます。改めて、正式なご挨拶にして、当サイトにアップする最後の日記は6月14日いっぱいのうちに認めさせて頂きます。それでは行って参ります。

 

ペリス終了

Jun-14-2011

 

 




 二日酔いという物とは無縁だった筈なのですが、ややフラフラしております。48になって最初に口にしたのはチンザノのロッソ、次がスーパートスカーナになりました。この時期のこの国でこういう事を口走るのがどういう意味に捉えられるか、加齢を感じ、とても満足です。というかワタシ、実はこの三日ほど韓国のソウルにおりまして、先日帰国したばかりです。叔母の葬式に銚子に行き、戻ってDCPRGのライブがあり、その後「粋な夜電波」の収録があり、そのままソウルへ飛んで、一昨日帰国(といっても、あそこは他府県ですが。言わば)し、新サイトの最終準備をしながら「粋な夜電波」の台本を書き、授業をやって、昨日は朝までブリッコラで飲んでいた。と、そういう訳ですが、47歳までだったら、そうした翌日も、何事もなかったように元気一杯だったでしょう思えます。というか、ピエール・ガニエール・ソウルにはヤラ(どちらかというと、悪い意味で)れました。こうしたお話はまたいつか。

 昨年の今日、47歳になった時には、柄にもなく、また畏れ多い事に、縁起を担ぎまして、つまり、マイルス・デイヴィスは47歳で交通事故に遭い(というか、自分でポルシェのハンドルを切り損ねたのですが)、両足を骨折し、ジャンリュックゴダールもまた、47歳の時にバイクで事故り、両足を骨折しておりまして、両者ともにこの骨折それ自体も、また、それにまつわる様々な変化(ゴダールはここでミエヴィルに看病してもらった経験から、長きに渡るパートナーとなります)を一生背負い続けました(ゴダールは存命中なので、まだ保留)。

 と、昨年の今日だか昨日だかに日記に書きました所、粋なファンの方から「北野武がバイクで突っ込んだのも47です。お気をつけ下さい」というメールが来まして、おおおこれはヤベえな。というのも、突っ込んでその後めくるめく活躍に入っているからな三人とも。突っ込んだ方が良いのか。でも今脚折ってる訳にはいかねえなやっぱり。とか何とか、お気楽きわまりない台詞を口走りながら、47歳になって最初のタクシーに乗りました所、発進した瞬間にでかいバンみてえのが猛スピードで追い上げて来て、ワタシの乗ったタクシーを思いっきりかすって逃げて行ったので(人身にこそなりませんでしたが、ワタシの乗っていたタクシーの脇腹がベコベコになりまして、大騒ぎでした。音としては「ガイン!」という感じでしたね)、掌で目の辺りを押さえ「派手だなあ今年はのっけから」と苦笑するしかありませんでした。

 ワタシは6月の14日、つまり今日生まれですから、1年のほぼ真ん中という事になり、1年間を前半後半と、二つの年齢で生きています。今年は本日より47の部が終わりまして48の部に入る訳ですが、マイルス、ゴダール、たけしという三羽がらすのお陰で、例年になくヒヤヒヤもんだった47がお陰さまで無事終わりまして(震災のときは「うわあ、やっぱぎりぎりで来たぞー。え、でもこれオレんだけ来てる訳じゃないしな」等と、希望的なんだか絶望的なんだかよくわからない感慨を抱きましたが)、とはいえ、ヒヤヒヤするんだといえば、これはもう一生モンであって、47過ぎればセーフ。では、いささかゲームであります。いつ何が起こってもおかしくない。というのは、桐の箱にでもはいった有り難く安全な託宣から、便所の日めくりカレンダーの標語のような物になりました(実際に作ってみると良いですね。毎日「いつ何が起こってもおかしくない」と書いてある日めくりカレンダー)。

5年間の長きに渡りご愛読頂きました当サイト「ペリス」ですが、この書き込みを最終書き込みとさせて頂きます。以下、事務事項をば。


1) 本日6月14日の夜中の11時に新サイトが開設されます。URLはマネージャーのブログ/ツィッターをご覧下さい。


2) それに伴い、ワタシのメールアドレスが、フロムファン用もフロムフレンド用も変わります(ちょっと変わるだけ)。これについても各所でご案内させて頂きます。

3) 当サイト「ペリス」の過去ログは、テキストも写真も総て新サイトにマウントし、尚かつ若干読みやすく成っております(笑)。

4) 当サイトは6月30日まで残し(ペン大の入学案内希望の締め切り日)、7月1日より閉鎖します。



ドゥドゥンジャエロースの言葉を借りさせて頂くならば、皆様の健康と長寿を、祈念させて頂きます。5年間という短い間でしたが当サイトをご愛読頂きまして有り難うございました(サイト開設時の最初のトピックは「UAと今、コラボレーションアルバムを作っています」うひー懐かしい)。新サイト、今後の活動も、並びにご贔屓頂けると幸いです。歌舞伎町での暮らしは本日より8年目に入りました。それではごきげんよう。ごきげんよう。ごきげんよう。




<キャプション>


 いやあすっかり酒にも弱く成り、潰れて寝てしまう事もしばしば。こうしたドッキリ写真まで撮られてしまうのだから情けない。オフでの筆者の姿。EWEのチーフプロデューサー、高見一樹氏と瓜二つの筆者。


 最初に飲んだブテイユの写真を撮り忘れたため、ソウルから帰国直後に、羽田からそのまま向かった店で飲んだシャルムしゃんベルタン。「このままではワインが嫌いに成ってしまう!」と、大急ぎで旨いワイン屋に向かった。ちなみに、韓国の食文化全般がダメという事では全くない。


 原品さんに目の前で手書きしてもらいました。有り難うございます。こういうものはパーネですくって喰って良い物かどうか?喰って良いのでR